Circular Society
資源循環
自然のサイクルに沿った人間社会のサイクルへ
産業革命以降、人間社会は地中から石油や石炭を掘り出し、プラスチックやエネルギーとして使い、温室効果ガスを排出してきました。プラスチックゴミは土に還らず、温室効果ガスは地球を温め続けています。現代的農法では健康な土の生物多様性を壊し土壌の砂漠化を進めています。健全な地球を次世代に残すためには、こうした一方通行の活動を見直し、自然のサイクルと同様な循環を実現していきたいものです(人間社会のサイクル)。
Economy × Energy
地域経済とエネルギー自立
エネルギーの自給自足
灯油やガス・ガソリンなどの化石燃料は、資源国から購入しています。
北海道全体では年間1兆円規模のお金を資源国へ支払っているそうです(これは北海道の農業・酪農の産出額と同程度。食糧生産で生み出したお金が燃料費で消えている)。
地域資源で再エネをつくることは、二酸化炭素を出さないだけでなく、燃料費の削減にもつながります。削減分は地域に残り、未来への投資とできるのです。
世界的には、この燃料費削減分のお金を次のエネルギー事業に回すことで、ますますエネルギーの自給自足を進め地域経済の活性化に役立てています。
地域のエネルギー自立を目指しているのです。
経済面とエネルギーの自立
現在 | 資源国から化石燃料を購入(年間1兆円規模) |
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目指す未来 | 地域資源でエネルギー自立(豊かな未来へ投資) |
Biogas Plant
メタン発酵バイオガスプラント
廃棄物の出ない理想の施設
我々が事業の中心としているメタン発酵バイオガスプラントは、廃棄物である家畜の糞尿や食物残さを嫌気発酵させてバイオガスと消化液、再生敷料を生み出します。つまり廃棄物からエネルギーと農業資材を生み出す理想の施設なのです。
バイオガスは主成分がメタンガスであり暖房や発電などに、消化液は完熟発酵で有機質肥料となり、畑にまくことで微生物が豊富で元気な土を作ります。農薬や化成肥料を必要としない野菜づくり牧草づくりができるのです。
太陽のエネルギーを浴びて元気に育った野菜や牧草は食料となり、次の循環へとつながります。太陽光や風からだけでなく、農業の循環からも、バイオガスという自然エネルギーが得られます。
実際に導入したプロジェクト
地域による地域のためのエネルギー循環
①ふん尿処理 | 切り返し等の作業が軽減 |
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②液肥(消化液)散布 | 微生物豊かな土づくり |
③再生敷料の還元 | 敷料購入費の削減 |
④完熟堆肥の還元 | 有機質肥料で土づくり |
⑤再エネ発電 | 電気のFIT売電による安定収入 |
⑥排熱の利用 | 地域利用 |